“ フジロックがそんなに楽しいかよ。毎年似たりよったりのメンツのくせに。大自然の中に響くビョークの歌声か、勝手にしてくれ。どこの店に行っても似たりよったり、ブランドの区別もつかないくらいに同じ服ばかり。なんでこんなにつまらない靴が作れるんだ。こんな靴はいて何が楽しいんだ。私は毎日怒っている。食べる楽しみを全く考慮していないカフェごはん。客の都合を考えず、店のコンセプトばかりを押し付けるレストラン。リアリティ重視の小説。リアルなんかもういい。現実なんかもういい。強力な夢を、見せてくれ。退屈なのは自分のせい、それはそうかも知れない。でも、退屈なものに対して「退屈だ」と言うことの、何が悪いのだろう。言えばいいじゃないか、退屈だって。誰も言わないで黙ってるからこんなつまんないものだらけになってしまうんだろう。こんな服、買ってられるかって言え。イームズ置いてりゃオシャレなのか、ふざけんなって言え。退屈退屈退屈、ぜんぶ退屈だ。もうそれでいい。 ”